七面鳥は、2000年以上前にメキシコで家禽化され、15世紀末に、船に乗って新世界からヨーロッパに伝えられました。旧大陸での七面鳥飼育と生産は発展を続けた結果、今ではその模範とされています。七面鳥は寝床素材の質と温度条件に敏感なため、特にきめ細かい飼育環境条件が守られています。
七面鳥は、品種だけではなく用途によっても分類されます。重量に応じて四段階に分かれ、軽量種の代表格は、ブロードブレステッド・ホワイト種とベルツビル・スモール・ホワイト種です。繁殖に用いられる雌は体重約5 kgなのに対し、雄の体重は8-12 kg程度です。肉用種の生育期間は12週間で、体重は3.2-3.7 kgに達します。
中型種の代表的なものは、ホワイト種やブロードブレステッド・ブロンズ種です。屠殺は雌の場合は12‐18週目、雄の場合は16-24週目に行われます。
よく飼育されるのはやや重いものと重い品種です。EUで飼育されている七面鳥は、そのほぼすべてが、特定のブロードブレステッド・ホワイト種、ブロードブレステッド・ブロンズ種、およびブロンズ種です。やや重い品種の場合、雌は屠殺する15‐16週目に体重が9‐10 kgになり、雄は18‐22週目で15‐18 kgになります。重い品種の場合、雄は18週目に18 kgまで、雌は約16週目に14 kgに達するものとされます。七面鳥の肉はタンパク質が豊富で、食用部位1 kgあたり、総タンパク量はなんと193 gにも達します。また、鳥肉の中でもカロリーが低く、スポーツ愛好家、減量を目指す方、妊婦、授乳婦、高齢者に人気があります。肉のpH値は、検査部位にもよりますが、5.8-6.3程度です。むね肉ともも肉は共にジューシーで美味しいですが、色あいと含まれる脂肪とタンパク質の量が異なります。